見どころ一杯の鶴岡八幡宮、鎌倉五山の円覚寺,建長寺など、鎌倉ならではの、寺社と大仏を楽しんでみよう。
建長寺では無料の座禅体験が金・土に行われています。
舞伝から右へ行くと若宮があります。見事な彫刻が施された権現造の社殿は、頼朝が由比ヶ浜にあった八幡宮を移転し、新宮若宮とした建物で、徳川2代将軍秀忠によって再建された物でした。社殿右脇に立つビャクシンは、3代将軍の実朝が中国から苗を取り寄せて植えたと言われています。
若宮の前を右に曲がり、うっそうとした茂み歩くと、左手に白旗神社があります。2代将軍頼家が父・頼朝の霊を祀るために建てられ、暗殺された実朝もここに葬られた。
本宮へ行くには舞殿を真っ直ぐ進み、石段を上ります。途中には、樹齢1000年以上と言われる大銀杏があります。別名「隠れ銀杏」といい、甥である公暁が叔父の源実朝を暗殺するとき、この大木の陰に隠れて待ち伏せしたと言われています。
61の石段を上りきると、目の前にあらわれるのが、本宮です。朱塗りの楼門の奥には徳川家斉が文政11(1828)年に造営させた社殿があります。上ってきた石段を振り返ると、由比ヶ浜海岸へ向かって真っ直ぐに伸びる若宮大路と鎌倉の町を一望できます。
明治の文豪・夏目漱石ゆかりの寺として有名です。人生に悩んだ漱石は、境内南端の石段を上がったところに残る帰源院で座禅をし、その体験を元に、後に「門」を書きました。
また円覚寺の境内はJR横須賀線によって分断されているのですが、「吾輩は猫である」にも“円覚寺前の貴社の踏切”が登場します。
見どころは総門に入って進むと2層の銅板葺きの屋根が印象的な山門(三門)があらわれます。2階部分には観音像や六羅漢像などが収められており、額に掲げられている「円覚興聖禅寺」は伏見上皇の筆と言われています。素朴な矛葺きの居士林は、現在も毎日曜日、在家信者が座禅をする道場で、秋には紅葉が美しいです。さらに奥へ進むと、無学祖元が植えたというビャクシンの老木や石造りの百観音が味わい深い方丈、境内奥には源実朝が宋から拝請した仏舎利を安置する我が国最古の禅宗様建築であり、国宝の舎利殿があります。
鎌倉五山の第1位の建長寺は、臨済宗建長寺派の大本山です。名君であった第5代執権・北条時頼が建長5(1253)年に創建しました。鎌倉に武士独自の文化を築こうとした時頼は、中国から純粋な禅宗を取り入れ、武士の間に定着させました。
普通禅寺の本尊は釈迦如来像が多いが、建長寺の仏殿に祀られている本尊は処刑されて苦しむ人々の魂を慰めるために地蔵菩薩増になっています。
見どころは、まず総門に掲げられた第10世住職・一山一寧の筆とされる「巨福山」の額です。勢い余って「臣」になっていますが、このてんは「百貫目の価値がある」という意味で百貫点と呼ばれています。
さらに参道を進むと、中央の膨らみと両端の反りが特徴の唐破風造りが美しい山門(三門)があります。別名「狸の三門」と呼ばれており、寺では世話を受けていた狸が、この三門が再建されるときに僧に化けて住職の手伝いをしたという伝説が残ります。
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